Contents
要点
- 複数のキンドル本に目を通して、確度の高い人間関係ノウハウを抽出するのが良い
- 人の悩みは人間関係がすべて(アドラー心理学
- 敵ができてしまった場合、潜在的な味方をみつける
- 仕事をするうえで最低限の「ライフライン」となる相手との関係をつくる
- 人間関係の問題では、上司が関わらざるを得ない巻き込み方の「切り札」を心得ておく
人間関係のキンドル独学における学習内容
独学者必見のキンドル本
- キンドル本を紹介
人の悩みは人間関係が9割
心理学者のアルフレッド・アドラーは、「人の悩みは人間関係がすべて」と断言しました。
この主張、皆さんはいかが思われますか?「お金や健康の問題もあるだろ」と思ったりもしますよね。
アドラー心理学では、「お金がないと他者に迷惑がかかるから、その人間関係で悩む」「健康でないと家族に迷惑がかかるから、その人間関係で悩む」と考えます。
お金や健康を損なうこと自体ではなく、お金や健康が原因で周囲の人間関係を損なうことが問題なのです。
「人間は社会的な動物である」とはよく言ったものです。孤立や孤独という本源的な感情・恐怖から逃げたいわけです。そのためには人間関係が大前提です。
「すべての悩みの根底が人間関係にある」という主張にも、うなずけますね。
アドラー心理学の要点をわかりやすい解説を、キンドル本で学ぶことができます。以下ではそのノウハウを少しだけ紹介しましょう。
実はかずの妻は、職場の人間関係が原因で一時的に休業をしていました。同じ職場の上位者からの執拗な人格攻撃と過重な仕事の押しつけによって精神的な不調をきたしてしまったためです。もちろんその人格攻撃をしてきた人物が悪いはずなのですが、いま振り返ってみると、妻の件でいえば、以下の4点に課題があった気がします。
- 気の合う人がいない
- 相談できる相手がいない
- 上位者に逆らえない
- 上司がとりあってくれない
この4点の対処方法やノウハウを心得ていればよかったはずなのにと思います。どんな人でも同じ課題を仕事の人間関係で抱えているのではないかと思います。
人間関係について、いろいろな人のいろいろな対処方法を、キンドル本で学ぶことができます。以下ではそのノウハウを少しだけ紹介しましょう。
気が合う人がいない
「仕事で関わる他者」は仲間であるのか? すなわち味方なのか敵なのかということです。
妻の場合には職場に「敵」がいたわけですが、実は実態を訴えかけてくれた「味方」もいたそうです。。
妻は「職場の人は所詮は職場の人」と割り切った感じでした。そのためか、「潜在的な味方」というものを引きつけることができてなかったのかもしれません。
長年の親友のような存在、というのを仕事の場において求めるのは根本的に無理です。仕事は利害の共同体、親友・家族はそのものの運命共同体です。集団の種類が違います。
仕事の場で「敵」ができてしまったら、選択肢は限られますね。
- 逃げる(異動、転職、休職)
- いなす(うまく味方をつくる)
- (真正面から戦う:この場合は法律問題になるので扱いません)
休職はあまりやりたいものではないですね。年収アップどころか、キャリアに傷がついてしまいそうです。そうすると、上手にいなす、という選択肢が重要です。
「気軽にいろいろ相談できる、気が合う人」がいないとしても、「潜在的な味方」を見つけておくことは必要ですね。
キンドル本では「職場での敵のいなし方」を身につける方法が、等身大の題材、エピソードとともに紹介・解説されています。
市販の本のおおげさな大逆転劇とかではありません。キンドル本で、より現実的な「敵のいなし方」という問題の解消方法を学べます。
相談できる相手がいない
妻は転職組だったので、新卒組との「同期」にはあまり馴染めていませんでした。年齢も離れているので会話も噛み合わないと、妻の方から疎遠になっていってました。
新卒同期というのは、日本型一括採用のなかで「友達」ができる最後の機会であると思います。どんな会社でも新卒採用をしているなら「同期会の結束」みたいなものがあります。
この結束のもとでは、仕事における自分の状況を理解してもらって、直接の助けや融通、有益な助言を得ることも容易になります。自分自身も新卒で大企業に勤めてきましたが、ことあるごとに優秀な同期入社の人に助けてもらいました。
妻の場合はこの強力なネットワークがなかったわけです。入職当初は、職場の側もオリエンテーションを開いてくれたりして「同期会」の意義を暗に教えてくれていました。
同期会から自分の意思で疎遠になったのは妻でしたが、普段から適当に話を合わせておいてでも関係維持はしておいたほうがよかったのだと言えます。
「同期の結束」とか「出身地の結束」とか「出身校の結束」というものはあなどれません。転職組は特に注意が必要です。卓越した技能・スキルだけでは通用しない場面というのが山ほどあります。
仕事・会社は、学校のような公正明大な場ではありません。なんらかの利害が一致したもとで、いろんな作業をいろんな人で分担して消化する組織にすぎません。
そもそも仕事の内容や作業量においても個人間の利害が対立することもあるので、とても不公平です。もともと人間関係はドロドロしているのです。「アットホームな職場」というのは幻想です。
ドロドロの環境の中で立ち回り、自分の立ち位置をしっかり固めていかなければ、どんな優れたスキルも認めてもらえません。
立ち回りとは「(個人的な悩みはおいておいて)少なくとも(利害が共通する)仕事の内容上のこと」を相談できる人を見つけることです。
仕事をするという意味では当然の前提なのですが、「足を引っ張る人」「やる気のない人」もたくさんいるのが現実です。
キャリアアップを目指す以上は、少なくとも「どの人にきけば解決できるのか。その人にきける最低限の関係はどうすへばつくれるのか」を早い段階で確保しないといけません。気軽に相談できる相手とはいきませんが、最低限の「ライフライン」ということです。
キンドル本では「仕事の人間関係におけるライフラインの確保の仕方」を身につける方法が、等身大の題材、エピソードとともに紹介・解説されています。
上位者に逆らえない
妻に人格攻撃をしていた人物は、妻よりも年次がずいぶん上で地元の有力者の生まれで、妻にとってまさしく上位者でした。
上位者に逆らえない理由が、たとえば軍隊式指揮命令系統という合理性であれば、任務遂行のためにはある程度我慢できます。
しかし、妻の件の場合は合理性とはかけ離れていました。
妻を心理的に攻撃していた人物は、妻の仕事上の軽いミスを大げさにあげつらうだけでなく、自分の仕事やミスの後始末すら妻になすりつけてすらいました、
妻は、なすりつけられた仕事があっても、子どもの保育園の迎えの許すギリギリの時刻まで時間外で仕事をして、必死に挽回しようとしていました。
いま考えても、尻拭いの過重業務と絶え間ない人格攻撃があれば、だれしも精神的に不調をきたして当然です。
人格攻撃だけなら、妻も「大人」なので、適当に流していけたかもしれません。でも、やらなくていいはずの仕事まで押しつけられていました。子どもの面倒もみて時間制限があるなかでは、とてもこなせるはずがありませんでした。途中まで頑張り続けましたが、ありところで緊張の糸が切れてしまったということだと思います。
いまとなっては、いわれるがままに仕事をしてしまったことが、結果論として、間違いでした。全部は無理だとしても、一部でも「それはあなたの仕事じゃないですか!!」と強く言い返すべきところがあったのだと思います。
あるいは、真っ向から逆らわないで流すということもできたかもしれません。つまり、押しつけられた仕事を真面目にやらずに、放置しておくというのも手だったと思います。
妻の例でなくても、「まじめな人が損をする」ということになりかねないです。「この人にスキルがあって、なんでも引き受けてくれるから、やらせておこう」と考える人も一定数でてくるからです。
自分をまもるためにも「断る力」が求められています。なんでも笑顔で引き受けていたら、自分の精神に跳ね返ってきます。「仕事上のこと」なので、あからさまなハラスメントとみなせない厄介な領域です。「自衛手段」を身につけておくべきです。
キンドル本では「仕事の人間関係における自衛手段」を身につける方法が、等身大の題材、エピソードとともに紹介・解説されています。
上司がとりあってくれない
管理職はいろんな課題を抱えています。社会やビジネスの課題が複雑化・大型化する中で、現場指揮官たる中間管理職にも解決すべき任務と課題がたくさん設定されています。
キツキツの課題投下の中で、管理職が部下に求めるのは「管理のしやすさ」です。つまり「穏便に仕事をして、問題を起こさない」ということを部下に期待しています。スキルが高いかどうかは二の次です。
管理職、すなわち上司の「期待」とは、その上司本人の「ポジな願望」にすぎません。
しかし、実際にはどんな組織でも「穏便に仕事をして、問題を起こさない」などはありえません。だから逆説的に、上司は自分自身の立場では願望ベースでものを考えてしまいます。現実ベースではなく、願望ベースで職場を眺めてしまいます。上司本人も「安心」したいからです。これは必然です。
どうみても職場で大きな人間関係上の問題がおきているのに「見てみぬ振り」となるのは、この願望ベースでみていることが理由です。現実に目を向けると心がおれてしまいますかからね。
そうすると、妻の過重業務のようなことがあっても「仕事上のことだから」と、問題行動や発言すら容認してしまうわけです。人格攻撃についても「そのようなことはなかった」と事情聴取で話すわけです。
(問題の責任をうまく人のせいにしていくのは、サラリーマンに必須の処世術でもあります。だから中間管理職として課長や部長がやれてるわけです)
仮に管理職が願望ベースで人格攻撃に目をつむったとしても、管理職本来の役割はまだ残りますね。狭義の管理職の仕事として、たとえば「仕事の押しつけを阻止する」とか「ミスの尻拭いが特定の人だけに集中しないようにする」というマネジメントができたはずです。
このように、業務量調整も人格攻撃も上司がとりあってくれないということが往々にしてあります。公正明大であるはずの学校ですら子供のいじめについて同じ問題が毎年噴出して、教師や学校の対応が問題視されます。大人の職場でも当然同じことがおこります。教師でなく上司という形です。
こういうときは「上司も関わらざるをえない状況」をつくりださないといけません。「おねがい・懇願」をしても、願望ベースでものを見ている上司には通用しません。上司に対して「強い危機感」を抱かせる工夫が必要です。
強い危機感とは、多少の人事評価が下がるとかではなく、「裁判沙汰になったらクビになるかも・・・」というくらいのものです。
そうはいっても、まず「どうしたらいいか、正直わからなくて、手が出せない」という感じだと思います。どうすれば上司が関わらざるをえなくできるか、という「(ネガに)巻き込む力」が求められます。自分のキャリアや名誉をまもりつつ、うまく人間関係の困難を突破するためのノウハウは、普段から「切り札」としてもっておくべきです。
キンドル本では「仕事の人間関係の問題を突破する切り札」を身につける方法が、等身大の題材、エピソードとともに紹介・解説されています。
キンドル独学のアウトプットの場は?
キャリアアップや収入増のためのリスキリングとして勉強するのであれば、学んだことを実際に活用していかないといけません。
そもそも教養の学びでさえペーパーテストがあります。リスキリングの学びでも、「アウトプットを確かめる機会」を自分で意識的に設けるべきです。
人間関係に関わるスキルは「試す」というのが他のスキルよりも難しいです。他のスキルがモノや資料を相手にすればいいのに対して、人間関係スキルではどうしても生身の人間を相手にしないといけません。
キンドル本には大量の具体的例題が満載です。「こういうときにはこうする」という例がキンドル本の数だけあります。それぞれ異なる著者が書いているので、多くのキンドル本で共通している内容はより一般に通用する確度が高いといえます。
単一著者が書いた一冊の分厚い人間関係の本よりも、複数の著者が書いたそれぞれの薄いキンドル本のほうが安心です。
それぞれのキンドル本では、著者独自の「練習法」も紹介されています。よく売れているキンドル本では、抽象的な方法論レベルではなく、すぐにマネできる作業レベルに落とし込まれています。悩み解決に即効性が期待できます。
キンドル本はページ数も文字数も少ないので、一冊に限定せずに、まとめて何冊か目を通しましょう。
- 人間関係についてのキンドル本を何冊か目を通す
- 著者間で共通の意見を取り出す
- 著者間で異なる意見を取り出す
- 次の日の朝の挨拶、点呼、会議などの場で「共通見解」を試す
というのが、手っ取り早い最短ルートです。これをいつかではなく、いまから。明日からではなくら今日から、すぐにはじめていきましょう。等身大の成功例であるキンドル本があれば、すぐにはじめていけます!
小規模に、「失敗しても人間関係に大きな亀裂が入らず痛手を負わない」範囲で、一歩ずつアウトプット実践を職場でためしていきましょう!
まとめ
- 人の悩みは人間関係がすべて(アドラー心理学)
- 自分をまもるすべを身につけないと、実害がある(適応障害など)
- 敵ができてしまった場合、潜在的な味方をみつける
- 最低限のライフラインとなる相手との関係はつくる
- 馬鹿正直に押しつけられた仕事をこなそうとしない
- 上司が関わらざるを得ない巻き込み方の「切り札」を心得ておく
- 複数のキンドル本に目を通して、確度の高い人間関係ノウハウを抽出する
- 失敗しても痛手とならない範囲で、学んだノウハウを職場ですぐに試していくべし